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おとなの部活 in 恵比寿 第2回 空手部

おそるおそる扉を開けると、「押忍っ!」という猛者たちの太い声が聞こえ、一気に取材陣に緊張感が走りました。今回訪れたのは、恵比寿からもほど近い極真会館代官山道場。伝説の空手家・大山倍達を創始者とし、国内外に多くの道場をもつ極真会館の本部直轄道場です。

Text by Tomoko Yabe, Photos by Kaoru Fukui

 画像)2015年10月にオープンした代官山道場。白を基調とした清潔感のある内装はクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏によるもの。

 この日、エマさんが体験するのは初級クラス。基礎を中心とした稽古で、初心者から有段者まで約20名が参加しています。「空手は初めて。何をするのかもわからなくて、自分にできるか心配です」というエマさんに、指導員の赤石誠さんが「運動経験がない方でも、体力にあわせて指導するので大丈夫ですよ」とやさしい笑顔で答えてくれました。

  「礼にはじまり、礼に終わる」のが武道。まずは正座で、神前に礼と黙想。そして準備体操後、基本稽古へ。背筋をピンと伸ばし、足裏をしっかり床につけ、突き、受け、蹴りといった基本動作を学びます。

 「空手は、まず基本動作から。また対面稽古は、相手と間合いをとり、技を当てるイメージで行います。大切なのは、力の強弱、技の緩急、息の調整を意識すること。当てた瞬間に大きな声を出して気合を入れることも、技のひとつです」(赤石さん)

 休憩をはさみ、実際に技を当て合うミットや組手の稽古に移ります。キビキビとした動きが間断なく続き、道場生はみな汗だく。張り詰めた空気のなか、「セイ!」「ヤア!」という気合の入った声が道場に響きます。

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上)この日、エマさんと組んだ準指導員の高橋円香さんは19歳。可憐なイメージの彼女も黒帯で、全日本型競技大会のチャンピオン。美しい型を披露してくれました。
下左)左が、指導してくれた赤石誠さん。全世界空手道選手権大会4位の実力者。
下右)稽古中のエマさん。初体験とは思えないほど、正拳突きもキマっています!


  場所柄もあって、女性や外国人の道場生も多い代官山道場。武道の精神性に憧れて門戸を叩く人だけでなく、最近では、ダイエットなどさまざまな目的で空手をはじめる人もいるのだそう。空手歴8年という40代女性は、「仕事帰りに通っています。動いて声を出すのがストレス解消になるんです」。トルクメニスタン出身の男子留学生は、「日本の文化に関心があってはじめました。空手はパンチもキックもあるのがいいですね」と語っていました。

 最初は不安げだったエマさんも、稽古を終えると、「全身運動でたくさん汗をかいて楽しかった!」とすっきりした表情に。「相手の目を見て、当てることを意識して動くと、指先まで神経を使う。きれいな型には打撃力があるんだと、やってみてわかりました。姿勢を正し、集中して動いているうちに、心もきれいになった気がします」とエマさん。赤石さんからも、「最後の正拳突きは別人のようでしたね」とお褒めの言葉が。

 「空手の目的は、稽古を通じて心身のバランスを整えること。今日、空手で得た体験を、日常生活にも生かしていただけたらうれしいですね」

47_bukatsu2.jpg代官山道場のみなさん。4歳から60代の方まで、約300名がここで稽古に励んでいます。白帯から昇級にあわせて帯の色は変わり、初段以上は黒帯に。

部活info
極真会館代官山道場
(国際空手道連盟 極真会館 会長:松井章奎)
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代官山駅から徒歩4分。従来の空手道場のイメージを一新するモダンなビルの中にある道場。稽古の始まりと終わりには挨拶と黙想。忙しい社会人にとって、自分と向き合う貴重な時間だ。初心者向けクラスもあり、経験ゼロから入門する人も多い。

  • 人数 約300名
  • 頻度 初級クラスは週2回
  • 費用 16,200円/月〜(入会金等別途)
  • 体験 有り(見学も可)
  • 住所 東京都渋谷区猿楽町3-7 代官山木下ビル4F
  • 電話 03-3780-5553
  • WEB branch.kyokushinkaikan.org/daikanyamadojo


1日部員 前田エマ
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モデルとして雑誌、CM、ショーなどで活躍する他、エッセイ、写真、ペインティング、朗読、ナレーションなど多彩な分野で活躍中。

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