愛を耕すひと
- 開催期間:
- 2/14(金)公開

©2023 ZENTROPA ENTERTAINMENTS4, ZENTROPA BERLIN GMBH and ZENTROPA SWEDEN AB
1755年、デンマーク。貧窮にあえぐ退役軍人のルドヴィ・ケーレン大尉(マッツ・ミケルセン)は、長年不可能とされた広大な荒野の開拓にひとり名乗りを上げる。そんな無謀な挑戦の理由はただひとつ。国王に敬意を表し、〈貴族の称号〉を得ることだった。しかし、それを知った有力者のフレデリック・デ・シンケル(シモン・ベンネビヤーグ)は自らの勢力が衰退することを恐れ、その土地の所有権を主張し開拓を阻止しようと立ちはだかる。そして、彼のもとから逃げ出した使用人の女性アン・バーバラ(アマンダ・コリン)がケーレンのもとに身を寄せていることを知り逆上すると、執念深いデ・シンケルの迫害はさらに残虐なものへとエスカレートしていく。ある日、“王の家”と名付けたケーレンの家に泥棒が侵入する。犯人は、両親に捨てられたタタール人の少女アンマイ・ムス(メリナ・ハグバーグ)だった。肌の色が黒いことで“不吉な子”と虐げられるその孤独な少女は、やがてケーレンとともに暮らすようになる。襲い掛かる自然の脅威と非道なまでの仕打ちに抗いながら、彼女たちとの出逢いによって、頑なに閉ざしていたケーレンの心に大きな変化が芽生えてゆく。そして、過酷な試練の中にいても〈春の訪れ〉を信じ続けた彼らが見つけた希望とは。