今年で11回目を迎えた、恵比寿文化祭2021。
新型コロナウイルス感染拡大によって、社会の状況がめまぐるしく変わるなか、「だからこそ、文化や芸術を楽しむ場、発信する場、交流する場を変わらず持ち続けて欲しい!」
そんな想いから今年も開催することとなりました。
今回のテーマは「未知なるものを発掘しよう!」。
音楽やダンス、アート、映画など多彩なジャンルのコンテンツを通じて、恵比寿のまちの新たな魅力に触れられる内容となっています。
初の無観客での開催となった今回の恵比寿文化祭。
「オンライン配信」と「展示」のふたつに内容を分け、家の中に居ても恵比寿のまちに居ても楽しめる、そんな新しいカタチとなりました。
「ステージコンテンツ編」と「展示編」に分けて、開催の様子を紹介して参ります!
それでは、続編の「展示コンテンツ編」をお楽しみください!
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<恵比寿ガーデンプレイス周辺を歩いて見つけよう!(展示コンテンツ)>
「恵比寿ガーデンプレイス周辺を歩いて見つけよう!」と題して、恵比寿ガーデンプレイス内やその周辺で、様々な展示や企画が行われました。
会期は、10/23(土)~11/7(日)までと例年より長く、ゆっくり自由にまちを散策しながら各コンテンツを楽しめる、回遊型の企画となりました。
「映画『白い鳥』特別上映+ミニトーク」
全盲でありながら20年以上にわたり美術に通いつづける「美術鑑賞者」白鳥建二さんを追ったドキュメンタリー映画「白い鳥」が東京都写真美術館にて1日限定でバリアフリー上映されました。
言葉や会話を使ってアートを「見る」というユニークな美術鑑賞、そしてみんなで一緒に"見ることの先にあるもの"を追った本作品の監督・川内有緒さんは恵比寿出身です。
上映後には、川内・三好両監督と白鳥健二さんが舞台上に上がってのミニトークも開催。作品づくりの裏側にあるこぼれ話や試行錯誤などをお話しいただき、作品の面白さをたっぷり味わえた時間となりました。
「えびすの「たね」のてんじしつ」
恵比寿ガーデンプレイス内のブリックエンドに、たくさんの写真が並んだ"てんじしつ"が登場しました。恵比寿で生まれ育ったアーティストのときたまさんが、恵比寿や渋谷の街をiphoneで撮り続けた写真は約3万枚。その中から恵比寿文化祭用に選ばれた作品が並びます。
ハッシュタグ「#えびすのたね」をつけて投稿するとこちらのてんじしつにその写真が加わっていく参加型企画も同時に開催されました。
なにげない日常の風景も、少し視点を変えるだけで面白く見えてくる。普通に歩いていたら気づかないあたらしい恵比寿の風景を沢山発見できた時間になりました。
「恵比寿ウォールアート」
恵比寿ガーデンプレイスタワー地下2階の通路を楽しく彩っていたのは、イラストレーター山口奈津さんが描いた壁画です。
恵比寿の名所とそこに賑わう人たち。コロナ禍で忘れつつある恵比寿の"きらめく日常や風景"がいきいきと描かれています。
ウォールアートの前にはベンチが並べられ、そこで小休憩をとる人たちの視界を賑やかに彩っていました。
イラストを眺めながらふうっと一息ついたら、また恵比寿の街を巡りたくなる、そんな素敵な展示でした。
「LOVE!らぶらび」
恵比寿ガーデンプレイスのエントランスパビリオンを歩いていくと、突然目を奪われる、華やかなショーウィンドウ。飾られているのは、工房ぱれっとの皆さんがひとつひとつ手作りしたぬいぐるみ「らぶらび」です。
不要になった布やボタン、ビーズなどを縫ったり、貼ったり、巻いたりして生まれたりして生まれた「らぶらび」。一体ずつ、表情や色合い、素材が異なっていて、個性豊か!
展示の横にはQRコードが置かれ、らぶらびの購入ページに飛べる仕組みになっていました。すでにSOLDOUTも多く出ていて、たくさんの人たちが、エコで可愛い「らぶらび」たちの虜になっているようでした。
「えべっさんの福くばり~西宮から恵比寿へーえびす様の旅~」
恵比寿ガーデンプレイスの奥に佇む恵比寿神社では、その総本社、兵庫県の西宮神社から、遥々えびす様が来て下さったようです。
入り口に置かれたQRコードを読みとると、ここ恵比寿神社と西宮神社、それぞれの地で行われた人形芝居「えびす様」の動画を視聴できる仕組みになっています。えびす様の福配りを見てから参拝をすると、有難みがより一層増して感じられます。オンラインとオフラインを超えてえびす様と繋がれる、贅沢な体験になりました。
「暮らしのヒント展~住む・働く・遊ぶ・旅する~」
少し足を伸ばして、リノベーションとコミュニティづくりを行う「株式会社リビタ」のオフィスを尋ねると、その入り口には数々の写真が掲示された大きなパネルが。
『暮らしの「窓」をのぞき込んでみると』と題されたそのパネルには、「住む」「働く」「遊ぶ」「旅する」の4つのキーワードが四方に並べられ、それぞれのキーワードに紐づけられた暮らしの様子が写真とキーワードで紹介されていました。
写真とキーワードは1枚のカードとして持ち帰れる仕組みになっていて、家でじっくり眺めながることもできます。それらをヒントに、「こんな暮らし、素敵だなあ」とあれこれ妄想してしまうような、トキメキが散りばめられた展示でした。
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「オンライン配信」と「展示」のふたつに内容を分け、家の中に居ても恵比寿のまちに居ても楽しめる、そんな新しいカタチとなった「恵比寿文化祭2021」。今年も大人から子どもまで恵比寿に関わる様々な人たちが参加をし、大いに盛り上げてくれました。
無観客とはなりましたが、変わらぬ恵比寿のまちの多彩さと、そこに集う人々のあたたかさが感じられる、笑顔の溢れる文化祭となりました!
今年で11回目を迎えた、恵比寿文化祭2021。
新型コロナウイルス感染拡大によって、社会の状況がめまぐるしく変わるなか、「だからこそ、文化や芸術を楽しむ場、発信する場、交流する場を変わらず持ち続けて欲しい!」
そんな想いから今年も開催することとなりました。
今回のテーマは「未知なるものを発掘しよう!」。
音楽やダンス、アート、映画など多彩なジャンルのコンテンツを通じて、恵比寿のまちの新たな魅力に触れられる内容となっています。
初の無観客での開催となった今回の恵比寿文化祭。
「オンライン配信」と「展示」のふたつに内容を分け、家の中に居ても恵比寿のまちに居ても楽しめる、そんな新しいカタチとなりました。
「ステージコンテンツ編」と「展示編」に分けて、開催の様子を紹介して参ります!
それでは、まずは、「ステージコンテンツ編」をお楽しみください!
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<オンラインでお家で楽しもう!(ステージコンテンツ)>
「オンラインでお家で楽しもう!」と題して配信されたのは、まちの人々が主役となるメインステージ。
ファッションショーやダンス、人形芝居など9つのパフォーマンスが披露され、合わせて6時間を越える盛り沢山なステージとなりました。
ヨガ & マインドフルネス
トップバッターとして登場したのは、ハワイの風を感じられる「Maulea yoga studio」から真弓さんとMamiさん。
さっそく真弓さんのヨガから始まります。真弓さんの丁寧な解説と柔らかな声にリラックスします。
続いては、Mamiさんのマインドフルネス。
Mamiさんのゆったりと落ち着いた口調に身をゆだねて、心を整えていきます。
お二人による1時間ほどのたっぷりとしたステージ。
お家から参加して下さった皆さんも、心と身体がしっかりとほぐれたのではないでしょうか。
スタート時には小雨が降るほど曇っていた空もステージの間に徐々に晴れ、最後は陽の光が降り注ぐなか幕を閉じるという、野外ならではの自然の変化や空気感も感じられる時間となりました。
おはなしであそぼ!
喜劇を上演している「劇団テアトル・エコー」メンバーから構成された「チーム・るるる」。
「逃げ出したパンケーキ」というノルウェーのお話を題材のお芝居を披露してくれました。
様々なキャラクターたちが次々と登場するストーリーに楽しい歌と音楽、可愛らしい衣装や小道具...そして、チームるるるの皆さんの表情豊かなお芝居...!
耳も眼も楽しい動画に終始ワクワクが止まりません。
「コロナ渦になってから、劇場でお客様を目の前にすることが減ってしまったので、今回は、映像作品を通して皆さんと画面越しにでも、元気や笑顔の分けっこができたら、と思って楽しく元気につくりました!」
その言葉通り、まるで物語の世界に飛び込んだような心躍るステージでした。
福をくばる「えびす舞い」
続いてのステージは、人形芝居「えびす舞」。
恵比寿ガーデンプレイス内にある恵比寿神社の総本社である兵庫県の西宮神社で奉納されている伝統芸能です。
実はこのえびす舞、文楽や人形浄瑠璃の源流と言われています。発祥は奈良時代とも言われ、非常に歴史のあるものです。
今回は、人形芝居えびす座座長の武地秀実さんと囃子方の松田恵司さんが、はるばる兵庫県の西宮から舞を披露しにやってきてくださいました。
まず初めに披露してくださったのは、場を清める舞である「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」という演目。ステージを大きく使った、楽しく華やかな舞でした。
そしてお次は「えびす舞」。
画面の向こうから皆で声を合わせて呼びかけた「えべっさん、えべっさん!」の声で目を覚ましたえびす様。
コロナの話や海洋汚染など、昨今の話題も取り入れられた「令和版・えびす舞」は、とても新鮮で見ごたえがありました。「その時代その時代の恵比寿かきがあった。私たちは令和の恵比寿かきとして時事問題を入れながらやらせていただいています。」と武地さん。
最後はえびす様の賑やかな舞と共に福くばり。
画面の向こうでも、溢れんばかりの福を受け取ることができました。
恵比寿コレクション2021
続いては、「恵比寿コレクション2021」。
こちらは、毎年、ファッションスクール「ESMOD JAPON」とトータルビューティーのプロスクール「Be-STAFF MAKE-UP UNIVERSAL」の学生実行委員の皆さんによるステージとなっています。
音楽と共に個性豊かな衣装やメイクを纏ったモデルの皆さんが、音楽とともにランウェイを歩きます。
恵比寿ガーデンプレイスに訪れていた人たちの大きな注目を浴びていました。
今回のテーマは「サスティナブル」。
このテーマは、「これから社会に出て服を作っていくうえで、制作者側の責任として、"廃棄されない、長く使ってもらえる服"を作っていこう」ということで設定されたそうです。
「サスティナブル」という大きなテーマをクリエイティビティに昇華させた今回の恵比寿コレクション2021。未来を担う若者たちの意思が現れた、新時代のファッションショーでした。
まちの吹奏楽団による演奏会
続いては、渋谷区青少年吹奏楽団によるステージです。
渋谷区青少年吹奏楽団は、渋谷区の小中高生により結成されています。
50名の団員全員で演奏した姿を映像にしてお届けしてくれました。
オーボエ2重奏による「見上げてごらん夜の星を」から始まり、「ふるさと」や「WAになっておどろう」、その他、華やかな行進曲や思わずノってしまうような軽快なディスコまで。
幅広いジャンルの曲で楽しませてくれました。
副団長あまがいさん
「第1回から出演し続けていて、今回も収録という形にはなりましたが、こうして皆さんのもとに私たちの音楽を届けることができて嬉しいです。」
ヴィーナスコレクション 2021
続いてのステージは、恵比寿にあるヴィーナスアカデミー東京校でファッション・ビューティ業界を目指す学生たちがお届けするヴィーナスコレクションです。
一から学生たちがテーマを決めてつくった洋服をショーで魅せる「スタイルコレクション」、ダンス部の学生によるダンスショー、モデル部の学生によりランウェイの3つのステージが披露されました。
それぞれのステージに、華やかさや力強よさ、美しさがありました。
ぱれっとサンシャインダンス
続いては、恵比寿を拠点に活動するヒップホップ・ダンスチーム「サンシャインダンス」によるパフォーマンスです。障がいのある人もない人も一緒に練習を重ねてきたという「サンシャインダンス」の皆さん。
明るい音楽に乗せて、笑顔でダンスを披露してくれました。
ソロで踊るパートでは、それぞれとっても楽しそう踊っていて、きっと配信を見ていた全員がつられて笑顔になったはず。
私たちは今日も響命(ウタバカ)!
次は、広尾学園合唱部の皆さんのステージです。
今年のNHK全国学校音楽コンクール東京都予選では、中学の部、高校の部それぞれ金賞を受賞したという広尾学園合唱部。
ディズニーの「美女と野獣」のナンバーからNHK合唱コンクールの課題曲、今年の五輪を彩った嵐の「カイト」まで多彩な曲を美しく歌い上げてくれました。
最後に披露してくれたのは、創部からずっと大切に歌い繋いでいるという、さくらももこ作詞の「ぜんぶ」。「大切なことはぜんぶここにある」というメッセージが、美しいハーモニーによって、より一層胸に染みわたりました。
世界のサムライ、剣技が舞う!
フィナーレを飾るのは、剱伎道 from ジュエリーキッズの皆さん。
剱伎道とは、芝居と武術を融合させたサムライ・メソッドで、日本文化の"サムライ"を世界に発信してきました。
今日は、子どもミュージカルスクールのジュエリーキッズ・剱伎道クラスの皆さんが、音楽に合わせて、次々と構えや立ち回りを披露してくれました。
最後は、それらの型を使った演舞「道」を披露してくれました。
びしっと背筋の伸びた立ち姿や真っ直ぐな視線、キレのある動きすべてがまさに侍のようで、日本らしい格好良さと華やかさを感じるステージでした。
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「オンライン配信」と「展示」のふたつに内容を分け、家の中に居ても恵比寿のまちに居ても楽しめる、そんな新しいカタチとなった「恵比寿文化祭2021」。
オンライン配信でも盛り上がったステージコンテンツの雰囲気を楽しんで頂けましたでしょうか?
展示コンテンツ編の開催レポートもお楽しみに!