バカラは、1764年、ルイ15世の認可を受け、フランス東部ロレーヌ地方にあるバカラ村に創設されました。以来、「最良の素材、最高の技術、そしてそれを継承すること」という初期に基礎を築いたピエール・A.・ゴダール・デマレの理念に基づき、バカラは3世紀にわたり、一貫して至上の美を求め続け、高級クリスタルの代名詞とまで言われるようになりました。人口約5000人のバカラ村では親子三代がバカラ社で働いているという例も珍しくなく、バカラのクリスタルは、今も変わらず、この小さな村の工場で作られ続けています。
バカラの素材や技術の素晴らしさは、フランス大統領より与えられるフランス最優秀職人(M.O.F.)と呼ばれる栄誉ある称号を、これまで一企業としては比類ない56名もの職人が受章していることに顕れています。現在も、25名の現役受章者職人が技術の継承に多くの力を注いでいます。成形から検品まで卓越した職人たちの手を経てこそ、バカラクリスタルの特徴である美しく深い透明感を持つ素材、カットやグラヴュールによるダイナミックあるいは繊細な装飾、そして丁寧な仕上げによる滑らかな質感と輝きが生まれるのです。
バカラの技術が飛躍的に進歩したのは、19世紀から20世紀にかけての数々の受賞と無縁ではありません(パリ万国博覧会では、1855年に金賞、1867年と78年にはグランプリを獲得)。バカラの名前は世界中に広がり、フランスブルボン王朝をはじめ、ロシアのニコライ二世、インドのマハラジャなど、世界中の王侯貴族たちにも愛用され、“王者たちのクリスタル”と冠されるようになりました。パリバカラ美術館では、それらの優れた作品や各国王や元首の紋章入りの特注グラスなどが年代ごとに展示され、バカラの歴史の深さをうかがい知ることができます。
1824年にフランスで初めてクリスタルのシャンデリアを制作し始めたバカラは、1855年のパリ万国博覧会への出品以来、さまざまなデザイン、スケールの作品を制作し、世界で賞賛の的となりました。各国の王侯貴族や実業家、そして建築家は、バカラのシャンデリアを成功の象徴として、また空間を華やかに演出する装飾品として飾りました。
バカラのきらめきが美しく空間を照らすシャンデリア、それはバカラクリスタルの比類ない透明度と高い芸術的完成度を表現した芸術作品として、また、バカラのアイデンティティである“光”と“キラメキ”を象徴する存在として、長い歴史を通して変わらず輝き続けています。
点灯式は終了いたしました。
イベント初日の夕方、ご来場のお客様全員でベートーヴェン交響曲第9番「よろこびの歌」を合唱し、バカラシャンデリアに灯を点します。渋谷交響楽団による演奏と4名のオペラ歌手、国内最大級のゴスペル&ボーカルスクールのAtoNO Records&sing!恵比寿合唱団、そして当日会場にお越しのお客様による「1,000人の大合唱」です。このほか、日仏交流を目的として、ゆるキャラで人気のくまモンが今年7月にフランスのバカラ村へ招待された経緯から、今度はそのお礼にくまモンが点灯式へ参加します。
SUSと山本理顕設計工場が共同開発したアルミ製ラチスパネル(十字形の押出材をスライスし、部材をトラス構造に組んでパネル化したもの)を架構システムに利用しています。
1. 斬新かつ高いデザイン性を実現
2. 重量制限のある場所でも柔軟に対応できる軽量さ
3. 組立、解体、再構築を考慮し、効率化を重視
「軽い・弱い」という印象のアルミを、なぜ7回もリユースすることが可能だったのでしょうか。繰り返し使えるアルミの特性を生かしたショーケース以外の物件もご紹介します。
2006年にSUSが初めてアルミショーケースを製作した際に作成したドキュメントです。どんな工程を経てショーケース、そしてシャンデリアが製作されているかご覧下さい。