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#6 蕎麦と魚 銀平

和歌山・箕島漁港から直送。絶品の太刀魚は今が旬。

Photos by Shin-ichi Yokoyama

(左)おすすめのお造り盛り合わせ。鮪、真鯛、平目、もんごういか、太刀魚、かんぱち。見事な氷を辻村史郎の鉢に盛り、お造りをのせて。¥3,240~
(右)テーブル席からは、ベイブリッジも見え、夕暮れから夜にかけて光り輝く景色が堪能できる。他にカウンター席、堀りごたつの個室が6室。

 初めての人と行くお店を決めるのは難しい。焼き肉はくだけすぎだし、あまり高級なお店だと引かれてしまうかもしれない。その点、「銀平」はどんな人にも喜ばれるお店だ。なんといってもウリが「蕎麦と魚」。日本人の好物をふたつ揃え、しかも日本酒にとてもこだわっている。

 訪れたとき注文したのは、本日おすすめのお造り盛り合わせとキンキの煮付け、野菜料理いろいろ。締めはもちろん蕎麦に。ざるとかけ、どちらもある。本店は和歌山にあり、おおかたの魚は、和歌山県有田市の箕島漁港の網元から直送される。お造り用だけは空輸で。季節によっては他の地域や築地からも仕入れている。

 関東では珍しい太刀魚のお造りが絶品なのだが、箕島漁港は太刀魚の漁獲高日本一だとか。通年で食べられるが、夏の今こそまさに旬。ここの煮付けの味は、キリッとしていて魚の風味が生きている。素材に自信があるので、調味料は醤油だけ。酒も砂糖も使わない。醤油発祥の地ならではの味付けだ。

 豪快な盛つけに一役買っているのが、豪放磊落な創作スタイルで知られる陶芸家・辻村史朗と息子の辻村唯、辻村塊の器だ。本物の器と本場の食材が織り成す美味しい時間。選び抜かれた蔵出しの日本酒が、さらに満ち足りたものにしてくれる。

51_rest1.png(左)蔵出しの稀少な日本酒も含め、40種類以上揃う。写真の「天狗舞」の山廃純米大吟醸の生酒は稀少品。
(中)キンキの煮付け。醤油と水、和歌山らしく南高梅とともに炊いた自慢のひと皿。¥3,780~
(右)日本酒担当の小林政敏店長。「和歌山直送の自慢の魚、ぜひ召し上がってみてください」

蕎麦と魚 銀平
恵比寿ガーデンプレイスタワー38F
TEL 03-5422-9195
時間 11:00~15:00、17:00~23:00
http://gardenplace.jp/special/38restaurant/shop01.html

文・北村美香
フードエディター&ライター。『朝日新聞』『eclat』『婦人公論』『Numero東京』『アエラスタイルマガジン』などに執筆。『芸術家の食卓』(林綾野著・講談社刊)など、多数の単行本を編集。

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