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イメージを超えてくる、自然のおもしろさ。

マンガ家・タナカカツキさん

Text by Tomoko Yabe, Photos by Kaoru Fukui

「世界水草レイアウトコンテスト」に出品したタナカさんの作品。上は、2013年優秀賞の「Grand View☆」。下は、2016年銀賞の「光陰」。昨年は68ヵ国、2336作品の中から、見事世界ランキング4位に入賞!(画像提供:株式会社アクアデザインアマノ)

 水槽の中に、大自然のような壮大な風景をつくる。そんな「水草水槽」にハマり、その魅力をマンガやエッセイで伝道しているタナカさん。きっかけは娘さんがお祭りで取ってきた金魚の水槽だったそうです。

 「水がすぐ濁って困っていたんですが、あるとき水草を入れておいたら生臭い匂いが消えていた。バクテリアが有機物を分解して、水を浄化してくれていたんです。これはすごい!と調べていくうちに、水草水槽の世界を知りました」

 つくり方は、スケッチを描き構想を練るところから始まります。石や水草などの自然素材を水槽の中に配置し、時間をかけて生態系をつくっていきます。水草を使い水中に風景を描く、まさに「生きた絵画」ですが、「普段やっていることは園芸」で、毎日観察と手入れは欠かさないそう。

 「光合成を目で見ることができるのが、楽しみのひとつ。植物の状態を知るのは難しいけど、水草は酸素を含んだ気泡を出して、『オレ、元気です!』って教えてくれるわけです(笑)。ガーデニングと違って虫もこないし、基本的な知識さえ習得すれば、誰でも簡単に楽しめるんですよ」

部屋で小さな生態系をつくるという、創造主気分が味わえる水草水槽。その扉の先に、未来の園芸スタイルがあるのかもしれません。

50_plant02_01.png(左)「コップのフチ子さん」やトン子ちゃんの生みの親でもあるタナカさん。
(中)水草水槽をつくる道具。ピンセットやハサミは、水草レイアウト専用のもの。
(右)完成イメージ。まず下絵を描き、ここからイメージをふくらませます。

タナカカツキ
マンガ家、映像作家。著書に『オッス!トン子ちゃん』、天久聖一との共著『バカドリル』、『水草水槽のせかい』など。3月に初めての絵本『あいててて』『あ、ひょい』を刊行。

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