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奇妙な姿に惹かれ、育てる楽しみにハマる。

グラフィックデザイナー・小宮山秀明さん

Photos by Kaoru Fukui

チランジア、ブロメリア、多肉植物などが所狭しと並んだ仕事場。通常は自宅のルーフバルコニーで育てているが、越冬のためここに持ち込んでいるそう。

 ブラインド越しに日差しが差し込むオフィス。窓際の特等席にぎっしりと並ぶのは、ブロメリアやチランジアといった"珍奇"な植物たちです。出会いは小宮山さんが大学生の時。デパート屋上の園芸コーナーで出会った多肉植物やサボテンの奇妙な姿に魅了されたのだといいます。

 「この世界、希少なものを集める人、海外まで行って珍種を採取する人、交配して新種を発表する人などがいて、多様なアプローチがあるんですが、僕自身は育てることが好き。気がついたら20年育て続けているものもありますよ。もう、家族みたいなものです(笑)」と小宮山さん。「自生地に近い環境を作ってあげて、花が咲いたり子株が出たりと変化を見るのが面白いんですよね。増えたら株を仲間に譲ったりもします」

 好きが高じて今では自ら植物専門のブックレーベルを立ち上げるまでに。南アフリカの球根植物や南米やアジアの熱帯雨林植物など、マニアックな植物の魅力を伝える美しい本は、国内の愛好家のみならず、海外からの反響も大きいのだそう。

 「植物の世界って、歴史もある一方で今も新種が発見されたり生み出されたりしていて、常に進化している。そこがたまらなく面白い。掘れば掘るほど何かが出てくるディープさが、人を虜にしているんだと思います」

50_plant01_01.png(左)水やりは植物との対話の時間。小さな変化をみつけると嬉しくなる。
(中)"ミストラバー"と呼ばれる熱帯雨林植物は、ガラス瓶やプラカップで育成可能。「環境を整えてやれば最小限の手間で勝手に生きてくれるので、実は都市向きの植物なんです」
(右)チランジアからは大きなピンクの花が出ていた。

小宮山秀明(こみやまひであき)
グラフィックユニット〈TGB design.〉所属。雑誌『MilK JAPON』『mark』などを手がける。植物専門ブックレーベル〈STRAIGHT〉を運営。www.straight-books.com

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