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子供も大人も夢中! トップミュージアムのワークショップ。

くるくる回る円盤を使った手づくりアニメーション作りに、イラストレーターの小池アミイゴさん親子が初挑戦。

Text by Tomoko Yabe, Photos by Kaoru Fukui

 東京都写真美術館には、小中高生を対象に写真や映像を体験的に学べるプログラムがあります。人気の「手作りアニメーション体験」に挑戦した、イラストレーターの小池アミイゴさんと走琉(そうる)くん。どんなアニメができるのでしょう...?

 用意されていたのは、不思議な絵の描かれた円盤。中心が画鋲でとめてあり、回すことができます。「さて、どうしたら動いて見えるでしょう?」と、学芸員の石田哲朗さん。

 「細い隙間があいてますね。そして鏡。あ、わかった、ここから覗くんですね?」とアミイゴさん。走琉くんも、「ほんとだ、シマウマが飛んでるみたい!」と円盤をくるくる。

 「正解です。スリットを覗きながら回転させると、鏡に映った絵が動いて見える。19世紀に発明されたアニメーション装置で、『驚き盤』とも呼ばれています。円を12コマに分割し、少しずつ変化させた絵や図形を描くことでアニメーションが作れるんです。さっそくやってみましょう」と石田さん。

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人物のポーズを、実際に動いて確認中。野球ではありません!

 迷わずペンを選び、1コマ目に大好きなペンギンを描き始めた走琉くん。一方、アミイゴさんは、時折立ち上がって、蹴りをいれたり拳を突き出したり。どうやら空手をしている人を描きはじめたよう。黙々と作業にふける姿はやっぱり親子、そっくりです。

48ws_2.jpg(左)ペンギンは「友だち」という走琉くん。全種類言えるのだそう。
(右)絵をまわして、見え方を確認。色をつけてロシア選手にすることに。

 「ペンギンが歩いてて、海に飛び込んで、お魚とって......。いや、まてよー」と綿密にコマ計画を立てていた走琉くん。途中、行き詰まったのか、そっと席を離れて壁際で涙をぬぐう場面も。そんなときも「悔しいことはいいことだよ。一回泣いて気持ちを落ち着けろ」と声をかけるだけで、走琉くんのペースを見守るアミイゴさん。すぐに「いいこと考えた!」と戻ってきた走琉くんに、「やったね! 自分で発見すると楽しいよね」と励まします。

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走琉くんの絵は大好評。父もプライドを賭けて全力投球中!

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絵を確認中の走琉くん。ペンギンのふくれたお腹もポイント。

 試行錯誤の末、ふたりの作品が完成。「走琉のは、マンガとアニメふたつの次元が絡んでる感じだな。すごくカッコいいよ」とアミイゴさんが言えば、「お父さんのも、ちょっと地味だけどかわいいよ」と走琉くん。互いに「いいのできたねえ」とハイタッチして作業終了です。

完成したアニメーションはこちら!



絵のワークショップも主宰するアミイゴさん。生徒としてのワークショップ体験は、いかがでしたか? 「ハマりました! 走琉がこんなにストーリーのある絵を描いたのもはじめて。《描く》楽しみに《考える》要素がうまく乗っかると、こんな能力が出せるのかと驚きました。一緒に驚いたりおもしろがったりしながら、いろんな発見ができたことが楽しかったです」

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完成した作品を手に、走琉くんも誇らしげ。

小池アミイゴ(こいけ・あみいご)・走琉(そうる)
イラストレーター。書籍や雑誌、広告等に加え、クラムボンのアートワークなど音楽家との仕事も多い。2000年以降は日本各地を巡り、イベントやワークショップも行う。愛息の走琉くんは小学1年生。

子供から大人までを対象に、写真や映像を体験する・学ぶための多彩なワークショップや体験型プログラムを展開。詳細は随時HPで公開中。
https://topmuseum.jp/contents/workshop/index.html

48ws_6.png(左)東京都写真美術館学芸員 石田哲朗さん
(右)東京都写真美術館学芸員 武内厚子さん

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