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おとなの部活 in 恵比寿 第3回 書道部

学校や習い事で、誰もが一度は経験したことのある書道。大人になった今、もう一度習ってみたい!というわけで今回は、書作家の珠江(じゅこう)先生が主宰する恵比寿の書道教室「書の道」にやってきました。

Text by Tomoko Yabe, Photos by Kaoru Fukui

 画像)教室があるのは、恵比寿駅からほど近いマンションの一室。墨の澄んだ匂いがたちこめるなか、真剣な表情で筆先を見つめるエマさん。

 「お習字をするのは小学生以来なんです」というエマさんに、「初心者の方にも、筆の持ち方から教えるので大丈夫ですよ」と笑顔で答える先生。「さあ、始めましょう」という声で、お稽古スタートです。

  「まず、机の正面に座り背筋を伸ばします。半紙に筆先を置いたらゆっくり腕を動かし、線の方向に筆を倒すように書き、止めたら立てて1、2のリズムではなす。力は抜いて、筆は軽く持つだけでいいですよ」

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上、下右)筆の持ち方を指導する珠江先生。「筆は正しく持つと、自然と肘が開く。その状態で、腕全体を使って書くのがポイントです」(先生)
下左)左のはらいを練習中。「今日は書くだけで精一杯でしたが、続けていくことで表現の幅が広がって、もっと楽しくなりそうだなと思いました」(エマさん)


  おそるおそる半紙に筆を置き、「一」の字を書くエマさん。「そうそう。肘は開いて机と平行になるように。この肘を覚えていてくださいね」。テニスのコーチを思わせる先生のテキパキとした指導のもと、続けて縦線と左はらい、右はらいも練習。さらに、基本の線が入った「春」の字に挑戦。お手本を見て、筆に集中するエマさん。ピンとはりつめた空気が周囲にも伝わってきます。

 「いいですねえ。なかなか力強い線です。もう少し、筆の先が線の真ん中を通るように引くと、きれいな線になりますよ」。アドバイスを意識してもう一度。さらに「夏」の字も練習し、最後に「春夏」の2文字を書くことに。スタートから約40分。渾身の一枚が書き上がると、先生から「すごくいいじゃない!」とおほめの言葉が。生徒のみなさんからも拍手がおきて、ようやくエマさんに笑顔が戻りました。

 「ずっと集中してたので、ジムに行ったような疲労感があります。腕もプルプルしてるし(笑)。書道でこんなに腕を使うとは思いませんでした。リズムが大事なところもダンスのようで、身体とつながっている表現なんだなと思いました」

  20〜60代まで幅広い年齢層の生徒が、レベルに合わせて楷書や仮名を学べる「書の道」の一般クラス。そのなかには、「細く長く、歳をとっても続けられるものを」と書道を始めたという人や、「普段、こんなに集中することってないので貴重な時間なんです」という声も。

 「書に向かうには、欲を捨て、無になることがとても大切。日頃忙しくされている方が、書道を通して集中する時間を持ち、心に安らぎを得てもらえればという思いもあります」と語る珠江先生。

 書に向き合うことで、自分と向き合う。日常から離れた静謐な時間を感じる。大人だから得られる、そんな体験ができた書道教室でした。

ys48_bukatsu2.jpg「書の道」一般クラスのみなさん。書いている間は緊張感に満ちた教室も、筆を置くとたちまちアットホームな雰囲気に。男性はもちろん、外国人の生徒さんも在席しているのだそう。

部活info
書の道
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メディアでも活躍する書作家の珠江(じゅこう)さんが指導にあたる。1クラス8~10名と少人数でアットホームな雰囲気の中、各自が課題に集中しながら指導を受ける。11月15~20日の期間、恵比寿にある弘重ギャラリー(TEL 03-5722-0083)にて作品展開催。

  • 人数 約120名
  • 頻度 月3回
  • 費用 8,000円/月(入会金なし、年会費4,500円)
  • 体験 有り
  • 住所 東京都渋谷区恵比寿西1-17-1 プルミエール恵比寿402
  • 電話 03-6416-3315
  • WEB http://shonomichi.com


1日部員 前田エマ
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モデルとして雑誌、CM、ショーなどで活躍する他、エッセイ、写真、ペインティング、朗読、ナレーションなど多彩な分野で活躍中。

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