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神木隆之介、吉沢亮、小関裕太、松岡広大 僕たちのトップミュージアム体験。

注目の若手俳優4人がトップミュージアムを初訪問。彼らが見て、体験して、感じたものとは?

Text by Tomoko Yabe

「うわー!」「すごいなあ」という声をもらしながら、「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展を興味深げに観ていた神木隆之介さん、吉沢亮さん、小関裕太さん、松岡広大さん。
東京都写真美術館には初めて訪れたという彼ら。プライベートで、仕事として。注目の若手俳優たちは「写真」とどう向き合っているのか、お話をうかがいました。

写真を撮ることは自分がそこに存在した証(神木)

- みなさんと写真との関わりについて教えてください。

神木 僕は中学生の頃、お年玉でデジカメを買ってから写真に興味を持ち、好きな鉄道や景色を撮るようになりました。プロと違って、僕らは「楽しい」とか「きれいだな」とか、プラスの感情が動いたときに撮る。写真は、そこに存在していたという証しなのかなと思っています。

小関 僕がカメラを好きになったのは、高校生のとき。雑誌の撮影でカメラマンさんのカメラに興味を持ったのをきっかけに、一眼レフで物や人を撮るようになりました。カメラのファインダーをのぞいたときの、 ビリリとくる感覚が好きです。そこに切り取られた色や質感に、自分の気分も表れている気がして。自分と対面している感覚になるんです。

吉沢 僕は、撮るより撮られるほうが多いけど、たまにスマホで景色を撮ったりします。なぜかわからないんだけど、奥行き感みたいなのが好きで。どこまでも続いてる道とか、そういうのばっかり撮るんですよね。

- 撮った写真はシェアしますか?

神木 僕はめったにしないです。写真は、その一枚から自分がどういう価値観の人間かがわかってしまう気がして。それが恥ずかしいんです。

小関 僕は半々かな。自分の表現を見てほしいっていう気持ちもあるから。

神木 誰かに見せたいのか、自分だけの作品にしたいのか、撮っているときのスタンスの違いなんだろうね。亮も絶対しないでしょ?

吉沢 しないなぁ。撮った写真、消しますからね。その瞬間、撮りたいってだけで、その後は見返さない(笑)。

松岡 その瞬間を自分のものにしたいっていうのは、僕もそうです。たとえば京都で外国人観光客が鳥居を撮っているとき、あえて狛犬を撮ってみたり。人とは違う自分の視点を、言葉よりも手軽に形として提示できる。そうして、自分の気持ちに蓄えていく。そういうことが、写真だとできるような気がしています。

- みなさんは、被写体として写真に撮られることも多いですよね。

神木 実は僕、スチール写真が苦手です。映像だと、こう動けばこう写るというカメラ割りやカットが、頭の中で出てくるんだけど、スチール写真はどう写っていいかわからなくて。「好きなポーズして」と言われて、ピースをして怒られたことがあります(笑)。でも撮られる立場として思うのは、限られた時間と条件の中で雰囲気を的確に表現できるカメラマンさんはすごいなあと。

吉沢 カメラマンさんによってオーダーの仕方が違うのもおもしろいよね。

神木 「この角度で笑ってください」という人と、「こう笑ってください」と演出をつけてくれる人がいて。

吉沢 人によって要求が変わるから、自分のどの顔がいいのか、いまだに全然わからない(笑)。

展示の世界に入り込んでいく感覚がおもしろかった(吉沢)

- 初めての東京都写真美術館、そして今日の展示はいかがでしたか?

神木 暗い中に浮かび上がる独特の世界が面白かった。美術館も広くて驚きました。映画館もあって、写真と映像を同時に楽しめるのもいいなと思いました。

小関 想像力が掻き立てられて、なんだか僕もまた写真を撮りたくなってきました。

吉沢 特に今回の展示は、ミュージアム自体がアートみたいで、その世界に入り込んでいく感覚がすごくおもしろかった。一瞬、見ちゃいけないものを見てしまった感覚に陥る展示もあったりして...面白い体験でした。

松岡 深く考えさせられる作品でした。そういう時間ってなかなかないから、すごくいい経験。また一人でゆっくり来たいです。こういう場所が恵比寿にあるっていうのもいいですよね。大人だけでなく、若い世代も足を運びやすいと思います。

小関 恵比寿っておいしいお店が多いから、デートでも友人同士でも、ランチを食べてから美術館に行ったりできるのもいいよね。

松岡 僕は絵を観るのが好きでよく美術館に行くのですが、家に帰ってから作家のことを調べるんです。作品の趣旨や真意を、自分なりに見つけたくて。ライブラリーがあるのもうれしいなと思いました。

神木 僕は直感勝負(笑)。作品を観て、楽しいとか悲しいといったふわふわした感情のまま、カフェでコーヒーを飲みながら、作品のことを考えてゆっくり過ごしたいですね。

吉沢 今日は本当におもしろかった。次もまたみんなで来たいね。

神木 いいね!みんな稽古で顔を合わせている仲間だけど、一緒に遊ぶ機会はなかったから、初めてみんなで遊びに行ける場所ができたね(笑)。

[写真左から]
神木隆之介(かみき りゅうのすけ)
1993年生まれ。俳優として多くの映画やドラマで活躍。その演技力は高く評価されている。大ヒット公開中の映画「君の名は。」をはじめ待機作が続いている。
小関裕太(こせき ゆうた)
1995年生まれ。NHKの子供番組「天才てれびくんMAX」でデビュー。現在は映画、ドラマ、ミュージカルで活躍中。趣味で一眼レフを操る写真男子。
松岡広大(まつおか こうだい)
1997年生まれ。ドラマ、舞台などで活躍中の俳優。資生堂のCM「シーブリーズ」、Amazonオリジナルドラマ「ベイビーステップ」に出演中。
吉沢亮(よしざわ りょう)
1994年生まれ。「仮面ライダーフォーゼ」で注目され、映画、ドラマ、舞台で活躍する注目の若手俳優。初主演映画「サマーソング」がこの秋公開された。

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